場面緘黙児へのカミングアウト

スポンサーリンク
場面緘黙

そら宅の人族次女は、かつて場面緘黙児でした。

今日は「場面緘黙児へのカミングアウト」について。
ほかの親御さんはどうしてるんでしょう?

あなたは場面緘黙児ですよ」てわが子にいいます?

そらは悩みました。
そのとき次女は小2くらいだったでしょうか。

小学校に入ってから、次女はどんどん成長しています。
でも、なぜしゃべれないのか動けないのか自分でも
わからないという場面緘黙児。

次女は不思議に思っていないのだろうか。
だって、明らかにほかの子とは違うじゃないですか。

次女は自分をどう思っているんだろう。
ずっとそう思っていました。

次女のことをわかってほしくて、
入学してから先生に相談したことがありました。
保護者会のときに親御さんたちに
次女が場面緘黙児だと話したい
」と。

でも、先生の反応は微妙でした。
やはり、人と違う子、というだけで色々詮索
する親御さんもおられるそうです。

色々考えて、
保護者会では
人見知りが強くてなかなかおしゃべりができない
緊張して固まってしまうけど
決して嫌がってるわけではなく
内心は嬉しい子。
子供さんからお話を聞いたら
緊張がとっても強い子と
伝えてほしい。

とお話しました。

何人かの、親しくなったお母さんには
場面緘黙児であるということは伝えていました。

やっぱり差別的なものもあるのかなあと
思いました。
(そらは仕事がらそういうのは気になりませんが)
このような外部へのカミングアウト
色々悩みましたが

一番悩んだのは
わが子へのカミングアウト

おかしいのは自分でもわかってるはず
疑問を持ちながら
わからないまま過ごすというのは
どうなんだろう、
今後に影響しないのだろうか

次女にはそれまで、検査の時でも
センターに行くよ、遊びに行くよ
と、感づかれないようにしてきました。
(まだ字も読めませんでしたから)

どうしようどうしようと思っていたとき
以前、世界仰天ニュースっていう 番組で
場面緘黙児をとりあげたということを
知りました。

そらはまずパソコンでその動画を拝見しました。
外国の場面緘黙児の女の子。
次女そっくりです。
学校でもしゃべることができない子。
でも、彼女は
大人になってモデルになりました。
大人になった今は、普通にテレビの前でも
お話ができています。

というもの。

そらは決心しました。
次女を呼んでパソコンの前で
一緒に観ました。

次女はじーっと見ています。
そらはドキドキ
番組を見終わって次女が言ったのは
ひとことだけ

「私といっしょ」

でした。

やはり人と違うことは理解していたのだと、
この子も思っていたのだと
確信しました。

次女は、「自分と同じもの」を持っているその子が
しゃべれる大人になってモデルになっている。

自分もいつかしゃべれる日が来るんだ
なんだか安心したようでした。

そして、「自分と同じもの」は
場面緘黙というものであることを
知りました。

その後そらは、いろいろ情報を得て
場面緘黙児であった人、
現在場面緘黙児など

色々な人と会い、
話を聞くことができました。

あるとき
かつて自分が場面緘黙児であり
現在、場面緘黙児の子供をもつという
お母さんに会いました。

自分が話し始めたのはやはり小4あたりだった。
わが子は今2年生
自分と同じなので
特に気にはしていない、そのうちしゃべるだろう
思いながら日々、接しているとのことでした。

あるとき
同じ小学校に転校生で場面緘黙の女の子がやってきました。
2つ年上の女の子。
先生伝いに連絡をとり
場面緘黙児同士で遊ばせてみようとなりました。
おうちにお邪魔しました。
そらは挨拶だけすまして、
目はあわせません。
長女と次女、
彼女と彼女のお兄さん
だけを子供部屋で遊ばせました。

お互い姉兄がいたので、安心したんでしょう
やがて笑い声が聞こえはじめ
しゃべり声をお互い出すことが
できました。

普通にしゃべれるようになってから
そらが声をかけると
2人とも笑顔でお返事してくれました。

それから二人は仲良くなりました。

ある時、外で遊んでいるとき
彼女に学校のお友達が声をかけてきました。

ガチっと固まってしまった彼女。

次女は帰り道で
「私と同じだったよ」

と言いました。

そして初めて出会った「同じもの」に
とてもうれしそうでした。
とっても仲良くなりましたが
その子は転勤族の子でしばらくして
また転校していきました。

彼女はそのとき小4でした。
次の学校では
しゃべりだしたよ
と嬉しい報告がきました。

以前精神科の先生に言われた通り
どうも小4あたりが変化のときのようです。

次女はあと2年
次女もしゃべれるようになるのだろうか
うまく変化の波にのれるだろうか…

その日まで、
できる限りの支援をしたい
思うそらでした。


コメント

タイトルとURLをコピーしました