介護士日記 画家さん

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介護

そらは福祉のお仕事をしています。

施設とかではなく訪問介護を専門にしています(*^^*)

今日は、出会ったとある利用者さんのお話。

元画家さんのお話です。

そのひとは80歳近くの高齢の女性画家さんでした。

もうはあまり書いていないようですが

もともとアトリエがあった阿蘇の山の中から、高齢になったのでと

熊本市内に引っ越してきたかたでした。

以前住んでいたおうちの写真をみせてもらうと

まあ山の中でびっくりΣ(゚Д゚)

めったに雪など積もることのない熊本市内ですが

さすが山の中、ものすごい積もってます(>_<)

しかも周りに家もない

自然の中に建てた家で一人静かに絵を描かれる生活をされていた

ようです。

でもさすがに高齢になり、

一人でその環境はだんたん大変になり
(冬なんて凍結だらけですよね)

そのおうちを売却し

熊本市内に家を建てられました。

知り合いの大工さんに建ててもらったというそのおうち

まあアナログそらにはグッとくる純和風なおうち(≧◇≦)

そらは大好きでした。

さすが普通の家とは違います。

玄関はありません。

玄関のかわりにスロープをつくり大きな窓から

出入りをするようになっていますが

入ってもリビングとかではありません。

そのお宅は口の字に建てられた家。

ので窓(玄関)を入ると板間そのむこうは日本庭園が見えるんです。

「口」の内側はすべてガラス窓です✨
どこからでも中庭の日本庭園が眺められるつくりになっていました。

「口」の左側は、アトリエや人が集まるなら貸せるようにと

広々した空間、なにも置いてません。

「口」の上下は、上は廊下、下は窓(玄関)です。

ここもなにも置いてません。

小さな木製のこじゃれた展示館のような感じ。

全部つながっていますが、生活空間は

「口」の右側。

窓(玄関)を入って、右の扉を開けると

キッチンです。
(ポストは投函されるとキッチンに落ちるように設計されていました)

またこれが風流がある台所( *´艸`)

小さな喫茶店みたいです

焼いた木材っていうんでしょうか、黒の板で統一された

カウンターに椅子、壁

山の中の和のおうちに来たみたいです。

奥へすすむと

リビング兼寝室

絵も描けるように大きな木のテーブルもあります。

その奥がトイレとお風呂ですが

まあ和の高級ホテルに来たような作りで味がある。

元画家さんがデザインを考えたそうです。

そのおうちではそらは家事(生活援助)を担当していました。

たまに野菜を切って

頼まれることがありました。

しかも1時間野菜切りと洗い物です。

ジャガイモ人参キャベツ玉ねぎ…

大きなタッパーにたくさんつくり

どうするのかと思えば

これを一週間かけて調理して食べるんだそうです(゚Д゚)ノ

高齢になると包丁を持って切る行為

だんだんつらくなってきます。

切ってあるだけで本当に助かるんだとか。

シングルマザーのそら。

一週間かけてはさすがに我が家の冷蔵庫では傷んでしまいますが

3~4日ぶん切って日ごろの調理の時短

活用するのをここで学びました。

元画家さん。

仕事が終わると、いつも喫茶店のような台所

お茶とお茶菓子を準備してくれます。

ほんとうは飲食はいけませんが、

この世界、どうしても!という方がいます。

それはいつも一人でいる寂しさ

誰かと食べたい

誰かと飲みたい

誰かと話したい

という思い。

基本お断りしますが、

どうしてもという方は仕事が終わってから

少し一緒にお茶をさせていただくこともあります。

それが、その人にとっての

自分が生きている存在意義のような気がするから。

少しでも寂しさがまぎらわせられたらいいなあと一緒にお茶をのみほっとひと息。

とても極上の空間を楽しませていただいたおうちでのお仕事でした(*^-^*)

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